膜ユニットの構造
膜ユニットは、上部の膜ケースと下部の散気ケースから構成されています。 膜ケース内部には、多数の膜カートリッジが一定間隔に収められています。それらの膜カートリッジは、チューブを通じて、集合管につながり、処理水を取り出します。 また、散気ケース内部には、散気管が取り付けられ、ブロワからの空気を排出します。 膜カートリッジは1枚ずつ取り出すことができ、点検・交換が簡単です。
膜カートリッジの構造
膜カートリッジの両面に貼られた膜シートは、平均孔径0.2μm(1万分の2mm)の塩素化ポリエチレン製多孔性膜です。
膜シートを透過した処理水は、スペーサを通り、ノズルから排出されます。
液中膜は、膜の微細孔を利用して活性汚泥と処理水とを分離するための膜ろ過装置です。
液中膜による膜分離と、生物処理を組み合わせた排水処理(膜分離活性汚泥法;MBR、Membrane Bioreactor)は、従来の標準活性汚泥法(従来法)に比べ、3つのメリットをもちます。
従来法と膜分離活性汚泥法のフローの比較
膜分離活性汚泥法(MBR)は、従来法に比べて処理フローが非常にシンプルです。
既存の従来法説部を活用した改造も容易です。